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2017.07.29Papers論文発表平野・大杉班がScience誌に論文を発表しました(+関連記事のご紹介)。

平野・大杉班による、分裂期染色体再構成に関する論文が、Science誌に掲載されました。

Shintomi K, Inoue F, Watanabe H, Ohsumi K, Ohsugi M, Hirano T.

Mitotic chromosome assembly despite nucleosome depletion in Xenopus egg extracts.
Science. 2017 Jun 23;356(6344):1284-1287. doi: 10.1126/science.aam9702. Epub 2017 May 18.
PMID: 28522692

本研究は平野班員が長年にわたり研究してきたカエル精子とカエル卵抽出液を用いた分裂期染色体再構成系を、大杉班員の協力のもとでヒストンが殆ど存在しないマウス精子に応用し、ヌクレオソーム非存在下でもコンデンシンが構造的基盤となって分裂期染色体が再構成可能であることを示した、まさに「教科書を書き換える」発見です。

本領域のアドバイザーである、クリック研究所の Prof. Frank Uhlmannが、同誌に解説記事を寄稿しています。
Kakui Y, Uhlmann F.
Building chromosomes without bricks.
Science. 2017 Jun 23;356(6344):1233-1234. doi: 10.1126/science.aan8090.

 

筆頭著者の新冨博士が、「新着論文レビュー」に、わかりやすい日本語の解説記事を寄稿しています。
「分裂期染色体をつくるためにヌクレオソームは本当に必須なのか?」
http://first.lifesciencedb.jp/archives/16664

平野班員の所属先である理研からも解説記事が出ていますので、あわせてご一読ください。
New info about how chromosomes form | It Ain’t Magic
http://itaintmagic.riken.jp/science-lite/new-chromosomes-info/

Making do with less | RIKEN
http://www.riken.jp/en/research/rikenresearch/highlights/20170016/

なお、この一連の研究の「裏話」を後日ニュースレターで配信します。乞うご期待!!!